賃貸マンションでトラブル発生!どこに連絡したら良いの?

新居に引っ越ししてからしばらくすると、当初は気が付かなかった不具合や設備の不良が気になり出したり、新しく引っ越してきた方の生活音が、ご自身の生活リズムと違うこと等からストレスになったりしてくることもあります。
今回は、そんなときに、そもそもどこへ連絡すれば良いのかを検討していきたいと思います。

原則は管理会社へ連絡!でも管理会社ってどこ!?

賃貸マンションなど賃貸物件には、多くの場合は管理会社が物件の管理を行っています。通常は、その管理会社へ連絡し、不具合の修繕やトラブルの仲裁に入ってもらいます。そして、仲介業者を通じて入居した方は、契約の際に管理会社の説明を受けていると思います。でも、聞き慣れない言葉も多く、たくさんの書類にハンコを押す契約で、さらっと説明された管理会社のことを覚えている方はどれほどいるでしょう。中には、繁忙期のご紹介だったため説明を省略してしまっている業者さんもいるかも知れません。そのためにもまず契約書、重要事項説明書を確認してみましょう。

契約書が見当たらない!!いよいよ困った・・・。

賃貸契約書は大切な書類だということは、皆さん分かっています。でも、契約したあとに新居に引っ越してくるんだし、そもそも、契約してしまえばその後に契約書を使う事なんて滅多にありません。だから見つからない方もいるのではないかと思います。
そういうときは焦らず、賃貸契約をした不動産屋さんへ連絡してみましょう。今のお住まいの最寄り駅の近くで契約された方も多いのではないでしょうか。連絡先が分からなければそのお店に直接行ってみても良いと思います。
ただ、同じ系列店だからといって別の営業所でも分かるかといえば、そうとも限りません。賃貸ショップはフランチャイズも多く、契約をしたお店と違う会社が経営していることもしばしばあります。そういった場合では契約の内容が分からないことも多いですから、やはり契約をしたお店に連絡をしてみて下さい。

賃貸ショップに連絡すれば問題解決?

では、賃貸ショップに連絡すれば、問題が解決に向かうかといえば、そうとは限りません。賃貸ショップと管理会社が同じ会社ということは、実は稀なのです。
管理会社には、大きく分けて3種類あります。
1つめは、賃貸の仲介をした会社が直接、或いは系列店が管理している場合。この場合は、契約をしたお店に連絡すれば終了。あとは納得のいく解決が得られるか見守るだけです。
2つめは、まったく別の管理会社がついている場合。この場合もたいていの場合は、契約をした賃貸ショップが連絡をしてくれるか、連絡先を教えてくれます。そこへ連絡すれば対応してくれるでしょう。
3つめは、大家さん自身が管理している(自主管理)場合。この場合は対応は区々(まちまち)です。
賃貸ショップから連絡がつかない場合もゼロではありません。

トラブル解決に向けての対応それぞれ

管理会社が、1つめ、2つめの場合は、いずれもプロの管理会社ですから、比較的迅速に工事やトラブル解決に動いてくれます。
ただ、3つめの大家さんの自主管理の場合は、一般の個人の場合も多いです。この場合、とても丁寧に対応して下さる大家さんもいれば、ひどい対応の大家さんもいらっしゃいます。
賃貸ショップから大家さんに連絡がつかないとしても、必ず大家さんの住所氏名は分かるはずです。宅建業法上、大家さんの住所氏名は必ず明記して契約をすることになっているからです。まずは賃貸ショップから大家さんの連絡先を教えて貰って連絡を取ってみましょう。連絡がつかない場合のほとんどは、大家さんが引越などをして電話番号が変わっているのだと思います。大家さんがお亡くなりになった場合は、家賃の振込先が替わるので必ず連絡があるからです。

所在不明の大家さんへ連絡を取る方法

まずはハガキでも封書でも良いので、大家さんへお手紙を書いてみましょう。借りている物件の住所とマンション名、部屋番号、借りているあなたのお名前、出来ればいつから借りているかも書いた方が分かりやすいです。あと、どういうトラブルで困っているかを書いて送ってみましょう。大家さんがお引っ越しをされていたとしても、郵便物は転送されている場合が多いと思いますので、意外とすんなり届くと思います。
手紙が戻ってこないのであれば、解決への連絡がなかったとしても、ほぼ届いています。少し待ってみましょう。
何日かして、手紙が戻ってきてしまった場合は、転送がされていないか、もう引越をされてから日数が経ってしまって転送期間が切れているかのどちらかです。この場合は、少し面倒になってきます。この場合は修繕請求権の債権者の立場で大家さんの住民票を取るなどして現住所を探る必要があるのですが、話が長くなってきましたので、つづきはまたの機会にしたいと思います。

以上、今回は、トラブルがあった場合の連絡先について書いてみました。

大家さんが自主管理をされていて連絡がつかない、ということはそう多くはないと思います。ただ、そういったケースではトラブル解決が遅れて、不快なまま生活することを余儀なくされますし、いざ退去の連絡をしようと思ってもどこに連絡すれば良いのか分からなくなっていると思います。どうして良いか悩んだら、ぜひ専門家(弁護士)に相談してみてください。色々アドバイスして貰えると思いますよ。